ICLS北海道 代表よりご挨拶

『ICLSの啓蒙・普及により,世界一高い救命率,安全・安心な北海道を作ろう』

ICLS北海道 代表
札幌医科大学救急・集中治療医学講座 今泉 均

2002年2月に10名程度で開設した『ACLS北海道』ですが,2005年には日本救急医学会の認定,さらにACLS北海道のインスト認定制度によるコンセンサスの統一化・普及,地域への物品の貸与などの体制整備により,救急医学会認定,ACLS北海道認定の『ICLSコース』は道内に急速に広まり,2008年の千歳,日高のコース参加により,北は稚内,南は日高,東は根室,西は函館と,全道各地でACLS北海道認定コースを開催できるようになりました。これも一重に皆様のご協力と情熱の賜物です。

しかし,当初10名程度の顔の見えるメンバーで開始したコースでしたが,コースの広がりや会員,インストの増加により,会の名称問題や会員・会費・会則のゆがみ,連絡方法の不備などが顕在するようになってきました。2008年春より顧問の先生,世話人の先生との間で検討してきた結果,皆様に愛されてきた『ACLS北海道』を発展的に解消し,2009年4月より全く新たに『ICLS北海道』をスタートとすることになりました。

今回,AHAのACLSコースとの混同を解消し,会員・会則を整備した『ICLS北海道』を開設することになりました。同じ目的意識をもった会員が道内各地で蘇生を啓蒙・普及させ,救命率の向上,安全・安心な北海道の構築に貢献できるものと考えます。
そのためには,まず医療従事者の方に「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を学ぶ『ICLSコース』という蘇生トレーニングコースが全道各地で開催されていることを広く知っていただき,アクセスしていただけるように,情報公開,情報発信できるように,HPを開設することになりました。

ICLSの啓蒙・普及により,世界一高い救命率,安全・安心な北海道を一緒に作りましょう。

2009年4月1日