ICLS基礎コース開催要項

1.コースの目標

突然の心停止に対する最初の10分間の適切なチーム蘇生を習得すること.

2.ICLS北海道認定コースについて

  1. 次項の基準を満たすICLSコースは,事務局への申請によりICLS北海道の公認コースとして認定され援助を受けることができる.
  2. 認定コースに参加した受講生とインストラクターは,参加実績が事務局に登録される.

3.ICLS北海道認定コース認定基準

  1. 受講生とインストラクターを,ICLS北海道のメーリングリストを通じて公募する.
  2. 日本救急医学会認定コースである.
  3. 受講料を1万円とする.
  4. コースディレクター(以下CD)がICLS北海道認定インストラクターである.
    *コースディレクターとはコース運営の責任者のこと.
  5. 各ブースに1名以上のICLS北海道認定インストラクターがいる.
(参考)日本救急医学会ICLSコース認定基準
  1. 「突然の心停止に対する最初の10分間の適切なチーム蘇生を習得すること」を学習目標に含む.
  2. 実技を中心としたコースである.
  3. スキルセッションと,シナリオセッションを含む.
  4. 1グループ5~6名を標準とする.
  5. 認定コースディレクターがコースディレクターとなり,コースの質を保証する.
  6. 各ブースに1名以上の認定インストラクターがおり,各ブースの質を保証する.

4.コースへの参加資格

  1. 受講生
    1. 医療従事者である.
    2. 医療従事者以外からの応募があった場合は,BLS-AEDコースの受講を勧める.
  2. インストラクター
    1. ICLSコースまたはそれに準ずる心肺蘇生コースを受講している.
    2. ICLS北海道の会員である.
      *会員以外からの応募の場合はCDの判断で採用を決定する.

5.テキスト

  1. 標準テキスト:日本救急医学会編「ICLSコースガイドブック」(羊土社,2,625円)
  2. 参考テキスト(いずれも中山書院刊)
  3. 「AHA心肺蘇生と救急心血管治療のための国際ガイドライン2005」
    「BLSヘルスケアプロバイダー」
    「ACLSプロバイダーマニュアル」

6.コース開催までの手順

  1. コースの開催計画
    1. 開催日:毎月更新されるICLS北海道の開催日程表を参考に決定する.
    2. 開催場所:ブース数,控え室,アクセス等を考慮し開催場所を選定する.
    3. CD:認定基準(日本救急医学会認定CDかつICLS北海道認定インストラクター)を満たすCDを確保する.
  2. ICLS北海道への認定申請
    1. 開催予定の2ヶ月前までに,ICLS北海道webサイト(当サイト)にログイン後,CDメニュー[コース開催申請フォーム]に必要事項を記入し申請する.
    2. CDメニューは、現在、CD経験者のみに表示されるようになっています。
      コース開催申請を希望される方で、CDメニューが表示されていない方は、専用フォーラム(掲示板)に、その旨を書き込んでいただきますよう、お願いします。フォームによる申請を行うと,自動的に認定担当者にメールが届くシステムになっているため、別途メール・TEL等で連絡する必要はありません.
    3. 認定基準,日程等に問題なければ,コース認定担当者が幹事会と申請者に承認を通知する.問題がある場合は,申請者に問い合わせるか幹事会のメーリングリスト上で審議を行う.
    4. <コース認定担当>(2009年1月現在)
      羊ヶ丘病院麻酔科:中山雅康
  3. 日本救急医学会への認定申請
  4. 開催2週間前までに,日本救急医学会のICLSページから申請する.
    <日本救急医学会ACLSコース企画運営委員会地区担当委員>(2009年1月現在)
    北海道大学病院先進急性期医療センター:早川峰司
  5. 受講生・インストラクターの募集
    1. 開催7週間前までに所定の書式(附記)に従い,ICLS北海道のメーリングリストとホームページを通じてコース開催をアナウンスし,受講生とインストラクターを公募する.
    2. ICLS北海道ML:ICLS-HOKKAIDO@yahoogroups.jp
      ICLS北海道HP:http://www.iclshokkaido.com
    3. 公募期間は1-2週間とする.
    4. 公募が終了したらその旨をメーリングリストで通知し,速やかに採用の可否を応募者に連絡する.なお,応募が募集人数を超えた場合は地域性や応募歴等を考慮して選考する.
  6. 資機材の手配
    1. 資機材一覧表(MLブリーフケース内)を参考になるべく地元で調達する.
    2. 資機材不足時の問合せ先
    3. 札幌医科大学救急集中治療部:今泉 均
      旭川医科大学救急部:藤田 智
    4. 借用した資機材の修理や補充は各コースのCDが責任を持って行う.
  7. 書類関連
    1. 受講生
    2. 受講案内,プレテスト,薬剤補足リスト,時間割,グループ分け等を事前に送付する.
    3. インストラクター
    4. コンセンサス,時間割,グループ分け等を事前に通知する.
      要請があったものには招聘状を発送する.
    5. 必要に応じて,インストラクター,受講生用のメーリングリストを立ち上げる.
  8. インストラクター実績証と受講証の作成
    1. ICLS北海道認定コースであることを明記し代表幹事の印を印刷する.
    2. 日本救急医学会から配布される認定ロゴと番号を印刷する.
    3. 幹事用のメーリングリストのブリーフケースにある雛形(ファイルメーカー)を使用すると,実績証,受講証,名札,領収書を作成できる.

7.コースの概要(詳細についてはコンセンサスを参照のこと)

  1. 受講生のグループ構成
    1. 2グループ以上で行う.
    2. 各グループの人数は6名以下とする.
  2. インストラクターの構成
    1. 各ブースの人数は4-6名とする.
    2. 各ブースにICLS北海道認定インストラクターを1名以上配置する.
    3. CDがブース長を指名する.ブース長はICLS北海道認定インストラクターであること.
    4. 各受講生グループにチューターを1名以上配置する.
  3. 時間割,コンセンサス,プレテスト
    1. ICLS北海道が定めた内容に準じたものを使用する.
    2. 各コースで変更を行う場合は,CDが事前に幹事に報告する.
  4. 実技試験
    1. コースの最後に実技試験を行い受講生の技術と知識を確認する.
    2. ICLS北海道が指定するチェックリストを用いる.
    3. 合否の判定は担当ブース長とCDが行い,不合格の場合は再試験を行う.

8.コース終了後の手続き

以下の内容を終了後2週間以内に行うこと.
  1. ICLS北海道への通知
  2. コース終了と決算を幹事会に報告する.
  3. 余剰金
  4. 余剰金が発生した場合は,ICLS北海道の指定口座に振り込む.
  5. インストラクター認定に関する報告
  6. インストラクター名簿とインストラクター認定の結果を,ICLS北海道事務局のインストラクター認定担当者に通知する.
    <インストラクター認定担当>(2009年1月現在)
    函館五稜郭病院麻酔科:仙石和文
  7. 救急医学会への報告
  8. 日本救急医学会のICLSページから申請する.